日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
小児薬物療法の臨床・研究における連携-薬剤師の立場から-
齊藤 順平山谷 明正
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2019 年 32 巻 1 号 p. 181-185

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抄録
小児医療に携わる薬剤師が臨床において医師と共同した 薬物治療を行う際,薬物療法に関わる様々な臨床的課題に直面する。小児臨床の特徴は,調剤業務から診療における薬学的介入の全過程に至るまで,十分に検討された情報が不足していることであり,薬剤師が介入し,克服すべき課題・充実させたい情報は多岐にわたる。薬剤師として臨床研究を実施または協力者として参画する場合には,「計画的」かつ「適切」な情報収集が求められ,部署内あるいは病院内での医療従事者間での協力・連携が求められる。また研究は,臨床現場の課題(クリニカルクエスチョン)に対し「次の一手」を明示する「手段」であるが,臨床判断に資する有用な情報の創出には,リサーチクエスチョンへの適切な変換と構造化が必須となる。専門的なアセスメント・実施が可能な医療従事者間との有機的な連携は,一症例・一薬物療法の情報が貴重な小児・新生児領域にこそ求められると考える。薬剤師が行う臨床における研究から得られる情報は,決してエビデンスが高いものではないかもしれない。しかしながら,研究の初動あるいは,日常臨床から,医師および多職種と密に連携することにより,より有用で現場に還元できる情報の創出が可能となると考えられる。
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© 2019 日本小児臨床薬理学会
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