日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
神経発達症を併存する小児てんかん患者を対象としたレベチラセタムの有効性と精神・行動の副作用に関する後方視的検討
小澤 絵里菜村社 計寿伊藤 幸髙橋 咲木村 直也
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2024 年 37 巻 1 号 p. 75-79

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抄録
レベチラセタム(levetiracetam:LEV)は,易刺激性などの精神・行動の副作用(psychiatric and behavioral side effects:PBSEs)が多く報告されている.小児てんかん患者は神経発達症を併存する割合が高く,LEVのPBSEsは治療上の課題となる.そこで本研究では,2013年5月から2022年12月の期間に当院小児科でLEV単剤療法を行った4歳以上15歳未満の神経発達症を併存する焦点てんかん患者18名(自閉スペクトラム症8名,注意欠如・多動症3名,知的能力障害9名)を対象として,6ヵ月間の有効性とPBSEsについて後方視的調査を行った.LEVの50%レスポンダーレートは6ヵ月時で55.6%であった.PBSEsは7名(38.9%)に認められ,内訳は易刺激性4名,興奮3名,異常行動2名,気分変動1名であった.6ヵ月間の継続率は77.8%(18名中14名)で,4名の中止理由はPBSEsであった.本研究により,神経発達症を併存する小児てんかん患者に対するLEVの有効性が示唆されたが,投与の際はPBSEsに注意が必要である.
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© 2024 日本小児臨床薬理学会
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