抄録
小児薬物療法研究会では,2020年から薬局薬剤師によるAMR啓発資材配布企画を実施している.その後のアンケート調査では,参加者自身のAMR啓発に向けた行動変容に留まらず,不参加者のAMR啓発への興味や認知度も高まっており,研究会として継続的にAMR啓発を行う意義が示されている.2022年は,薬局薬剤師に限らず研究会に所属する病院・診療所薬剤師も対象としてアンケート調査を行った.その結果,薬剤師がAMR啓発方法として最も重要視している取り組みは所属によらず服薬指導であったが,薬局では園や学校での授業,病院では抗菌薬使用量スクリーニングが行われているなどの特徴が見られた.健康サポート機能を担う薬局では一般市民との接点が豊富であるのに対し,病院・診療所薬剤師は抗菌薬使用動向の把握など適正使用に向けた取り組みを行う機会が多い.両者の協働により,AMR啓発活動の実効性が高まると考える.