日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
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授乳婦に関する添付文書改訂後の記載内容―睡眠薬と抗不安薬における新記載内容―
石井 真理子齊藤 順平赤羽 三貴村島 温子
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2024 年 37 巻 1 号 p. 91-97

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抄録
【目的】授乳婦への薬物療法は臨床データに基づき多くの薬剤で安全性が高いと考えられる中,旧記載要領の添付文書からは十分な情報を入手することができなかった.新記載要領への添付文書改訂によって,睡眠薬と抗不安薬について授乳婦に対してどのような情報が入手可能となったかを調査することを目的とした.【方法】2023年12月末日時点で,調査可能な旧記載要領の添付文書最終版と新記載要領の第1版の授乳婦に対する記載内容を調査した.【結果】調査薬剤は30剤であり,新記載要領において26剤は「授乳を避けること」と記載され,「授乳の継続又は中止を検討すること」とされたのは4剤だけであった.そのうちレンボレキサントだけはRelative Infant Dose(RID)が記載された.【考察】「授乳を避けること」とされた26剤はガイドライン等で授乳不可とされる薬剤ではなく,「授乳の継続又は中止を検討すること」と記載されることが適当であった.添付文書には授乳可否に対する適切な記載と授乳可否の判断材料となるRIDや授乳児への影響について記載されることが望まれる.
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