環境化学
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石狩川水系における農薬の多成分同時分析とその季節変動
近藤 秀治福山 龍次劉 愛民
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2001 年 11 巻 2 号 p. 253-266

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抄録
石狩川水系2地点において, 約200検体の河川水サンプル中の農薬について2年間モニタリングを行った。その結果, 48種類 (除草剤20種類, 殺菌剤12種類, 殺虫剤13種類, 農薬代謝物3種類) が検出された。これらは明瞭に農薬の施用時期に対応して検出された。すなわち, 除草剤は6月~7月に, 殺菌剤, 殺虫剤は7月~8月に濃度ピークがみられた。また, 除草剤は殺菌, 殺虫剤に比べて高濃度で検出された。農薬の流出負荷量は各農薬濃度と河川流量の積から求めた。そしてこれらの河川水中への年間総流出負荷量は約4.53tであった。
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© 日本環境化学会
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