環境化学
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ガス状クロロエーテル類の変異原性とその検出能に及ぼす試験菌株の影響
後藤 純雄峯木 茂遠藤 治河合 昭宏白石 不二雄松下 秀鶴
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2001 年 11 巻 4 号 p. 835-839

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抄録
ガス状α-クロロエーテルの変異原性検出にはE.coli WP2uvrA/pKM101株でS9mix添加時が最も感度が高かった。WP2uvrA株での活性はわずかであり, S.typhimuriumTA98株, TA100株, およびTA1535株では検出できなかった。また, S9mixの添加の有無にかかわらず, 変異原性の強さはBCME>CMME>CMEE>DCDEE>DCMMEの順であった。しかしながら, BCMEでは復帰変異コロニー数がピークに達した後, 高濃度になるに従って減少し, CMMEが最大の変異原性を示すようになった。また, さらに高濃度ではCMMEでの復帰変異コロニー数も減少し, S9mix無添加ではDCMMEが, またS9mix添加ではCMEEが最大活性を示した。
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© 日本環境化学会
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