環境化学
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ゴルフ場農薬の分析法
劒持 堅志小田 淳子肥塚 加奈江鷹野 洋荻野 泰夫森 忠繁
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1993 年 3 巻 1 号 p. 41-58

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抄録
ゴルフ場で使用される37種類の農薬について, キャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフ質量分析法 (GC/MS) による分析法の検討を行った。
測定法の検討では, GCカラム長, 液相等が測定感度に及ぼす影響を検討し, メチルシリコン系カラムが, カラム内での熱分解の影響が少なく, またカラム長15m程度の短いカラムが, 良好な分離と感度を有することを見いだした。更に, カラム長が短い5mのワイドボアカラムと昇温オンカラム注入法を用いて, Thiram等の易熱分解性農薬を直接GC/MSで測定した。
前処理法の検討では, 水試料をジクロロメタンで抽出した後, 5%相当に含水したシリカゲルミニカラムクロマトグラフィーで精製する方法, 更に, DEPの分別分析を目的として, 水試料をヘキサンで洗浄後, ジクロロメタンで抽出する方法を検討し, 良好な回収率を得た。
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© 日本環境化学会
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