環境化学
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ゴルフ場における大気中農薬調査
長谷川 敦子本多 久男須山 芳明矢島 巖
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1993 年 3 巻 1 号 p. 75-84

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抄録

1989年7月から1991年11月にかけて神奈川県内のゴルフ場12カ所で大気中農薬調査を実施した。対象農薬21種類のうちダイアジノン, シマジン等12種類が検出された。
試料採取はゴルフ場内3地点で行ったが, 風上と風下では濃度に大きな差が見られ, 調査に当たっては地点の選定が結果に大きく影響することがわかった。同時に同量の農薬を散布しても, 農薬の種類によって大気中濃度に大きな差が認められた。ダイアジノン, クロロタロニル, イソキサチオン等の大気中濃度は昼間高く, 夜間低くなる傾向が見られた。ADI値 (一日最大許容摂取量) 等から計算した大気の最大許容濃度の仮定値を超えたものはなかった。

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