環境化学
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抗菌剤チアンフェニコール分析における前処理法の改良
佐藤 通子三島 靖子関 敏彦角田 行
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1993 年 3 巻 1 号 p. 97-100

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抄録

チアンフェニコールは畜水産物の抗菌性物質の1つであり, また, 食肉等への残留性が公衆衛生上問題になっている。
厚生省通知に基づくチアンフェニコールの分析はHPLCにより230nmの波長で行うが, その方法は腎臓のような夾雑物質を多く含む試料の分析には不適当である。
そこで, 夾雑物質を除くために, 木内・藤本の方法 (1991) を改良した。
本改良法はアセトニトリルで試料を抽出し, n-Hexで脱脂後, シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製するものである。本法の豚の腎臓におけるチアンフェニコールの回収率は70.1%であった。

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© 日本環境化学会
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