日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌
Online ISSN : 2189-7085
Print ISSN : 1882-0123
症 例
全身麻酔導入直後に全身麻酔薬,筋弛緩薬によりアナフィラキシーをきたし代替薬を決定した2例
白井 成鎬一角 直行小猿 恒志佐々木 祥人足立 厚子大西 尚
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ジャーナル 認証あり

2016 年 10 巻 3 号 p. 219-224

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抄録

 海外では全身麻酔使用薬剤によるアナフィラキシーの診断方法がまとめられ,疫学報告がなされている。今回2例について,この方法に従い検査を進め,原因薬を決定し代替薬を検索した。症例1 : 31歳女性。子宮筋腫摘出術においてレミフェンタニル塩酸塩,ロクロニウム化合物,プロポフォール投与直後より血圧低下,喘息出現。皮内テストにてプロポフォールが1,000倍希釈まで陽性のため原因薬と診断した。塩酸ケタミン,フェンタニルクエン酸塩は皮内テストas isまで陰性のため,代替薬として使用できると考えた。症例2 : 53歳女性。腹腔鏡下胆嚢摘出術においてプロポフォール,フェンタニルクエン酸塩,ロクロニウム化合物投与直後より上半身紅潮,血圧低下出現。ロクロニウム化合物as isのプリックテスト,皮内テスト100倍希釈陽性のため原因薬と診断。レミフェンタニル塩酸塩と塩化スキサメトニウムはプリックテスト,皮内テスト陰性で代替薬として使用できると考えた。

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© 2016 一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
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