2017 年 11 巻 1 号 p. 39-44
当院では手術前の患者に対してラテックスアレルギーに関する問診を行い, 疑いのある患者に対しプリックテスト, 着用テストを行い, 血清特異IgE抗体価を測定している。2008年から2014年までに当院で術前の問診票によりラテックスアレルギーが疑われた患者に施行した検査の結果を検討した。症例は91例 (男性17例, 女性74例) , アレルギーを疑われた契機は, ゴム製品使用で症状あり53例, 果物摂取後にアレルギー症状あり43例, 二分脊椎などで医療処置の既往あり5例, 医療従事者は9例であった。検査結果はプリックテスト陽性が6例, 着用テスト陽性が5例で, 9例をラテックスアレルギーと診断した。このうち検査しえた4例のラテックス特異IgE抗体価はすべてクラス2であった。手術前の問診票とアレルギー検査により手術中のラテックスアレルギー関連事象は発生していない。問診票によるラテックスアレルギーのスクリーニングは有用であると考えられた。