白河病院整形外科
白河病院透析センター
杏林大学医学部整形外科
2018 年 30 巻 1 号 p. 89-92
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透析患者では大腿骨近位部骨折が健常者に比べ多く,その治療には合併症が頻発し,しばしば難渋する.一方,透析患者の大腿骨近位部骨密度に関する詳細な報告は乏しい.そのためQCTの利点を活かし,透析患者の大腿骨近位部を部位別に詳細に解析した.当院で治療をしている透析患者30例を対象とし,非透析患者31例を対照群とした.透析患者の大腿骨近位部体積骨密度は海綿骨で低下し皮質骨で増加,皮質骨厚は菲薄化していた.