東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
学術集会発表論文
安定型大腿骨頭すべり症に対する股関節鏡の使用経験
─2nd lookまで行った6例について─
河野 紘之若生 政憲髙山 義裕波呂 浩孝
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2020 年 32 巻 4 号 p. 526-529

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抄録

大腿骨頭すべり症(slipped capital femoral epiphysis: SCFE)によるfemoro-acetabular impingement(FAI)に対し,pinning時とscrew抜釘時に2回の股関節鏡下併用手術を行った6例6股について検討した.初回pinningの時点ですべての症例ですでに股関節唇は損傷していた.また,鏡視下にosteochondroplastyを追加して股関節内旋可動域が改善したとしても,その後多くの症例で股関節唇や臼蓋軟骨の損傷は進行しており,患者に症状がなくても慎重な経過観察が必要であると考えられた.

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