東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
学術集会発表論文
軟部組織損傷を合併した踵骨裂離骨折の1例
櫻井 裕山口 正哉川崎 恵吉藤巻 良昌稲垣 克記
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 35 巻 2 号 p. 119-122

詳細
抄録

広範囲軟部組織損傷を合併した踵骨裂離骨折に対し,良好な治療経過を得た1例を経験したので報告する.初回の準緊急手術でK-ワイヤーによる仮固定と創外固定を行い,軟部組織状態が改善後,二期的にスクリューとワイヤリングによる固定を行い合併症なく加療を行えた.

大きな骨片を伴う裂離骨折は受傷後,高頻度で軟部組織損傷の進行を認める.そのため準緊急で骨片を整復し,軟部組織に配慮した治療戦略を取ることが重要である.

著者関連情報
© 2023 東日本整形災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top