抄録
上腕骨外側上顆炎(LE)に対する体外衝撃波治療(f-ESWT)における早期除痛効果と短期成績の関連性を調査した.f-ESWTを施行したLE19例(男性8例,女性11例,平均年齢54.2歳)を対象とし,f-ESWT施行前と1~5回施行後のvisual analog scale(VAS),5回施行後のPREE-JスコアおよびJOA-JESスコアを調査した.施行前VASを基準とした1~5回施行後VASの値をVAS比1~5とし,VAS比5が0.5未満を良好群,0.5以上を不良群とした.VAS比の推移およびVAS比1とVAS比5・PREE-J・JOA-JESスコアの相関を調査した.良好群はVAS比1が有意に低く,VAS比1とVAS比5に有意な相関が見られたが,臨床成績には相関がなかった.f-ESWT開始早期の除痛効果により,その後の除痛効果が予測できる可能性が示唆された.