日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅴ. 上顆炎・腱付着部炎
上腕骨外側上顆炎に対する収束型体外衝撃波治療における初期除痛効果
伊藤 岳史岩堀 裕介筒井 求花村 浩克
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2019 年 26 巻 2 号 p. 191-194

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抄録
 上腕骨外側上顆炎(LE)に対する体外衝撃波治療(f-ESWT)における早期除痛効果と短期成績の関連性を調査した.f-ESWTを施行したLE19例(男性8例,女性11例,平均年齢54.2歳)を対象とし,f-ESWT施行前と1~5回施行後のvisual analog scale(VAS),5回施行後のPREE-JスコアおよびJOA-JESスコアを調査した.施行前VASを基準とした1~5回施行後VASの値をVAS比1~5とし,VAS比5が0.5未満を良好群,0.5以上を不良群とした.VAS比の推移およびVAS比1とVAS比5・PREE-J・JOA-JESスコアの相関を調査した.良好群はVAS比1が有意に低く,VAS比1とVAS比5に有意な相関が見られたが,臨床成績には相関がなかった.f-ESWT開始早期の除痛効果により,その後の除痛効果が予測できる可能性が示唆された.
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© 2019 日本肘関節学会
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