日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅴ. 上顆炎・腱付着部炎
上腕骨外側上顆炎鏡視下手術における利き手・非利き手別術後成績の比較検討
白戸 力弥五嶋 渉山中 佑香我彦 由樹織田 崇和田 卓郎
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2024 年 31 巻 2 号 p. 236-240

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抄録
 当院で鏡視下手術後に術後プロトコルに沿ってリハビリテーションを行った上腕骨外側上顆炎患者19例19肘(平均年齢49.5歳,男14例,女5例)を対象に,術側が利き手の11肘(D群),非利き手の8肘(ND群)に分類し,術前および術後3か月時の疼痛,肘関節および前腕可動域,患健比握力,DASH-JSSHスコア,PREE-Jスコアを後方視的に2群間で比較した.結果,術前は労作時痛のみD群がND群より有意に不良であった.一方,術後3か月の疼痛,肘関節および前腕可動域,握力,DASH-JSSHスコア,PREE-Jスコアは良好に改善し,2群間に有意差を認めなかった.また,術前から術後3か月までのこれらの改善度でも2群間に有意差を認めなかった.本研究より上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後の利き手,非利き手の術側ともに同等の回復を得られることが示唆された.
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© 2024 日本肘関節学会
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