生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
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ショートノート
小学校入門期における具体物を利用した子どもの数的活動で見られる「行為の淀み」
石井 康博
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2025 年 17 巻 1 号 p. 3-22

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抄録

小学校入門期の子どもの数的活動を,Ginsburg et al.(1999)による5つのカテゴリーで分類した結果,5つのカテゴリーに含まれない「その他」が確認され,その割合が51.8%であることが示唆された(石井,2013). 研究1では,5つのカテゴリーに「その他」を加えた6つのカテゴリーを子どもがどう利用しているか,マトリックスによる表示の結果,「その他」が5つのカテゴリーとつながりをもち,「その他」とのつながりのパターンが3つに区分されることが示された. 研究2では,「その他」が5つのカテゴリーと関連してどういった特徴および機能を有しているかを検討するため事例解釈を行った.その結果,具体物を利用した子どもの数的活動においていくつかの制約の中で,「行為の淀み」(佐々木ら,1992)が置く,移動,といった行為の前段階さらにそれら行為の間で生起していることが示唆された.

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© 日本生態心理学会
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