2014 年 7 巻 1 号 p. 27-28
本論文は,竣工後の建物と設計過程の分析を通して,建築設計という営みを人間と環境との関係に注目して検討するものである.また以上の検討を通して,建物の設計と利用という2つの営みを一元的に捉える試みである.論文は5つの章から構成されている.第1章では本論文の目的が,第2章では目的を遂行するための検討課題が整理されている.第3章と第4章では本論文が行なった分析とその結果が示されている.第5章では,検討結果にもとづいた全体的な考察が行なわれている.以下が各章の概要である.