経済政策ジャーナル
Online ISSN : 2435-5836
Print ISSN : 1348-9232
転職による適職選択行動※1
――初職から適職へのマッチングプロセスの実証分析――
赤木 邦江勇上 和史
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2021 年 18 巻 1 号 p. 1-16

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抄録

 本稿では、労働者は初めに自身に適したキャリアとのマッチを探索した後に、キャリアを保持したまま企業とのマッチを探索するという Neal [1999]の「2 段階職探し」モデルの妥当性について日本のデータを用いて検証した。その結果、労働市場の流動性が低く、転職市場が未発達とされる日本においても、キャリアの早い段階では「2 段階職探し」が概ね成立しており、転職による適職選択行動が行われていることが示唆された。

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© 2021 日本経済政策学会
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