本稿では、パネルデータを用いて、労働者の心身症状の要因について検証した。主な結果は以下のとおりである。労働時間、休暇の取得状況などが心身症状に影響を与えている一方、雇用契約期間がある場合、男性では、行動的反応が大きく、女性では、特に心理的反応が小さくなっていた。さらに、勤務日選択が可能な場合、心理的反応が小さくなっており、勤務場所選択が可能な場合も含めると、心理的以外の反応が大きくなっていた。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら