日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
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日本の馬におけるライム病ボレリア感染症の螢光抗体法と螢光酵素抗体法による血清学的調査
太齊 雅幸高島 郁夫苅和 宏明橋本 信夫近藤 高志杉浦 健夫鎌田 正信
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1993 年 1993 巻 30 号 p. 37-42

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抄録

日本の馬におけるライム病ボレリア感染症の血清学的調査を螢光抗体 (IFA) 法と螢光酵素抗体 (ELISA) 法により実施した。北海道の14支庁の馬血清 (主として重種) 700例のうち, IFA抗体陽性 (≧:312) の検体は32例 (4.6%) であった。14支庁のうち釧路, 十勝, 網走と上川の4支庁において他の支庁と比べ高い陽性率が得られた。これらの4支庁の血清について, 螢光ELISAにより抗体価を測定し, 相対螢光率 (%RS) として表現した。螢光ELISAにおける%RS値とIFA抗体価を各血清について比較し, IFA抗体価1:32と%RS値2を各々の試験法のカットオフ値とした。日本各地の軽種馬血清549例のうち, 14例 (2.6%) が螢光ELISAによリライム病ボレリア感染陽性と判定された。

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