日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
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感染子馬の病変部から分離されたRhodococcus equiの毒力について
高井 伸二安斉 了佐々木 由香子椿 志郎鎌田 正信
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1993 年 1993 巻 30 号 p. 9-14

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抄録

12頭感染子馬から分離されたRhodococcus equi 13菌株についてプラスミドDNAを検索した。JRA-11株を除く12株からプラスミドが分離され, その内訳は10株が85kbの病原性プラスミドで, 2株は90kbの病原性プラスミドであった。全ての病原性プラスミド保有株は15-17kDaの菌体抗原を発現し, マウスに対して強毒であった。病原性プラスミドpREAT 701プローブを用いてサザンハイブリダイゼーションを行ったところ, 12株全てが強い反応を示し, 遺伝学的にも病原性プラスミドと判定された。本症感染子馬からの臨床分離株の殆どが強毒株であったという今回の成績は, 子馬のR. equiによる自然感染が, 弱毒株ではなく強毒株によってのみ引き起こされるであろうことを示唆している。

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