2016 年 13 巻 1 号 p. 93-95
80歳以上の高齢女性患者に対するTVM手術を検討した。最近5年間で当科女性外来の初診患者は590名で、そのうち80歳以上は61名(10.3%)で、TVM手術が施行されたのは22名であった。これらに関して、手術内容と自覚症状や排尿状況の改善について評価した。平均年齢は82.3歳、3例が子宮摘除後であった。平均手術時間は113分、平均出血量は70mlであった。術後尿閉や周術期合併症を伴った症例はなく、異所性再発が1例に認められた。術前後でPOP-Qスコアは改善し、OABSSスコアも術前後で平均6.5点(中等症)から4.5点(軽症)と改善が認められた。術前後で平均最大尿流率は19.0ml/sから22.6ml/sと上昇し、平均残尿量は63mlから25mlと減少していた。高齢女性であっても、手術は安全に施行可能であり、症状は改善し患者の満足度も高くなるため、適応があれば積極的に治療を行ってもよいと思われた。