日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: L09
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森林環境のモニタリングと持続可能な森林経営
オブジェクトベースとピクセルベース分類により作成した植生図の比較‐信州大学農学部構内演習林を事例として‐
*成瀬 真理生加藤 正人
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抄録

 近年、リモートセンシング技術の発展により高解像度の画像を利用することができ、単木単位で立木情報の抽出が可能となってきている。しかしながら、従来のピクセルベースでの画像解析においては、ノイズの発生や誤分類を引き起こすといった課題が存在する。そのため、新たな画像解析方法として、オブジェクトベース分類が注目されている。そこで、本研究では航空機とラジコンヘリコプターによって撮影された画像を用いて、ピクセルベースとオブジェクトベースの画像解析を行い、特徴について考察した。
 調査対象地は信州大学農学部構内演習林の1~7林班で面積は約7haである。解析に使用したラジコンヘリ画像は、BIZWORKS(株)が2010年12月21日にFalcon-PARSによって撮影した、可視光域の3バンド、解像度が5.5cmのものである。また航空機画像は、2005年8月29日にPasco(株)よって撮影されたUrtraCamD-4Band画像を使用した。可視光域と近赤外線の4バンドで、解像度は50cmである。これら画像について、画像解析ソフトMultiSpecとDefiniensを用い、それぞれ樹種分類を行った。

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© 2013 日本森林学会
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