抄録
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い千葉県内の筍から放射性Csが検出された。そこで、①県中部地域において、文部科学省の航空機モニタリングによる放射性Cs沈着量が多い地域(10-30kBq/m2)の竹林Aと少ない地域(≦10kBq/m2)の竹林Bで筍等の放射性Cs濃度及び空間線量率を比較する。また、②タケの各部位、落葉、土壌の中で放射性Cs存在量が多い部分を特定する。調査は竹林Aで2012年4月上旬、竹林Bで3月上旬に行った。①竹林A、Bにおいて、筍食用部分、葉、落葉の放射性Cs濃度と地上高10cm、1mにおける空間線量率を測定した。②竹林Aにおいて、タケの各部位、落葉、土壌に存在する放射性Cs量を単位面積当たりで比較した。その結果、①竹林A、Bの順に、各部位の放射性Cs濃度(Bq/kg)は、筍食用部分(生重)53.1、30.4、葉(生重)82.9、129.3、落葉(乾重)2,129.4、2,079.5、空間線量率(μSv/hr)は、地上高10cmで0.047、0.072、地上高1mで0.059、0.063であり、必ずしも竹林Aで高くなかった。②放射性Cs量(Bq/m2)は、タケの各部位に比べて落葉および土壌に多く、タケの各部位の中では稈で最も多かった。