日本森林学会大会発表データベース
第124回日本森林学会大会
セッションID: P2-045
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経営
屋久島における天然スギの潜在的分布域について~屋久島の古地図を利用して~
*神谷 尚洋, 吉田 茂二郎, 溝上 展也, 加治佐 剛
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抄録
屋久島では,過去多くの天然林が伐採された。伐採地の大部分は人工林へと更新されている。近年,持続可能な森林管理の観点から,生態系の保全が重要な課題になっている。その中で,生育の悪い人工林を本来の自然植生に戻すという試みが行われている。本来の自然植生に戻すためには,その地域の潜在的な植生を知る必要がある。そこでこれまで屋久島の古地図(1655年頃作成)に記載された植生の状況を利用して,屋久島の代表的な林相であるスギの潜在的分布域の推定を行ってきた。しかしながら,これまでの研究では,屋久島における過去のスギの分布密度に関する知見が不足していた。そこで本研究では, 前出の古地図からスギの存在箇所を抽出し,過去のスギの分布密度を推定した。最後に、古地図から求めたスギの存在箇所と同分布傾向について、生態学的知見およびスギ土埋木の集材地点、さらには既存のスギ立木位置図等と比較した。この結果、古地図から求めたスギの存在箇所と分布傾向は、資料間で概ね一致した。このことから、古地図は江戸時代初期の植生分布、つまり潜在的分布を示している可能性が高いことが明らかとなった。(477字)
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© 2013 日本森林学会
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