抄録
スギ林地残材を林地からエネルギープラントへ供給するための最適なシステムを構築する上で必要なパラメータを明らかにすることを目的として、自走式および定置型の破砕機について異なる破砕サイズでの一次破砕工程の生産性、コストを明らかにする。自走式破砕機はタブ式・破砕式でエンジン出力は107、147kW、定置型破砕機は上部投入式・一軸破砕機で45、75、132kWを用いた。破砕した材料は、端材、末木枝条である。以上の機種および破砕材料について、丸型・穴径30mmおよび丸型・穴径50mmのスクリーンを用いて破砕生産性を測定し、コストを算出した。その結果、30mmでは端材、末木枝条ともに全ての機種において著しく生産性が低くなり、年間180日稼働させた場合の破砕コストでは、端材の破砕で約8,000円/dry-tであった132kWの定置型を除いて10,000円/dry-tを上回った。破砕サイズ50mmのコストは年間180日稼働で5,000~20,000円/dry-t、端材で移動式>定置型、末木枝条で移動式<定置型となった。破砕サイズを大きくすると生産性は高くなりコストは大きく低下することが明らかとなった。