日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P1A029
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経営部門
京都市都市部・山間部住民の花粉症に対する意識に関する一考察
*河瀬 麻里
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抄録

本報告では、わが国で長年問題となっている花粉症について、一般市民に対するアンケート調査を通じて、花粉症対策に対する意識および森林に対する意識について検討する。調査地は京都市とし、都市部の例として中京区、山間部の例として右京区京北地域を取り上げた。2014年3月~4月にアンケート調査票を配布・回収し、SPSSを用いて分析した。回収率は、都市部で25.3%、山間部で36.7%であり、山間部の方が高かった。一部の質問を除く全質問に回答した358名(都市部148名、山間部210名)を有効回答とし分析に使用した。社会が重視すべき花粉症対策について複数回答で質問したところ、花粉を飛散する植物を減少させる花粉発生源対策は全回答者の62.3%と最も多く選ばれ、現在広く行われているテレビ等での花粉飛散量の予報は42.2%、どちらの対策も選ばなかった人は24.0%であった。各対策を選んだ比率について都市部と山間部で有意な差は見られなかった。発表では、他の質問や、意識に影響を与えていると考えられる項目についても報告する予定である。
本研究はJSPS科研費13J02417の助成を受けたものである。

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