日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P1A046
会議情報

利用部門
大型自走式搬器による全木集材作業の生産性
*古川 邦明臼田 寿生和多田 友宏近藤 稔松本 武
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 大型自走式搬器であるウッドライナーとタワーヤーダとの組み合わせによる全木集材の作業生産性を調査した。ウッドライナー純正仕様から軽量なダイニーマ製繊維ロープに交換してある。荷かけにはオートチョーカーを使用した。タワーヤーダはコンラッド社製KMS-12-U(牽引仕様)、タワー高は地表面から11.48mである。このシステムにより全木下げ荷集材の作業状況をビデオ3台で撮影して、時間観測調査を行った。その結果、集材作業の1サイクル平均で約400秒であった。荷かけ索の引き込みから、荷かけ・線下への木寄せまでの横取り時間は平均で200秒ほどあり、集材時間の約50%を占めた。ウッドライナーの走行速度は、空走行で平均158.4m/分、実走行で平均96.0m/分、走行に要した時間は、作業時間全体の約18%であった。
 オートチョーカー使用の有無による作業効率の比較を行った結果、オートチョーかを使用した場合は1サイクル平均14.1秒、使用した場合は同様に39.6秒であった。オートチョーカーの使用により、1サイクル当たり約26秒間短縮、率にして約6.3%の効率化できることが分った。

著者関連情報
© 2015 日本森林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top