日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P1A065
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検尺作業の効率化を目指した小型機械の製作と運用
*松村 哲也三木 敦朗斎藤 仁志中西 弘充小西 哉
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キーワード: 検尺, ICT, 定規, 効率化
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抄録

 林業の効率化のために機械化が求められているが、大型機械による生産の効率化だけでなく流通の効率化も重要な課題となっている。そうした場合に、小型機械装置を用いて流通の効率を図ることはできないだろうか。
 本研究では、近年増加しつつある直送化への対応を考慮し、山土場での検尺作業を効率化することを目指して、末口直径の計測値を自動で電子的に記録する装置(以下、装置K)を開発・試作し、これを用いた場合の効果を測定した。
 その結果、(1) 1人工での手作業(検尺してから野帳に記録)と装置Kを用いた作業を比較した場合、平均22%時間短縮できること、(2) 2人工での手作業(検尺と記録を並行しておこなう)と装置Kを用いた作業を比較した場合、作業時間が平均15%増となるが人工は削減できることが明らかとなった。現在のところ装置Kの目盛り部にはコンベックスほどの柔軟性がないため、それに起因する取り回しの難しさがある。さらなる効率化のために、今後はこの点の改良が必要であることが示唆された。

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