日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: C12
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経営部門
波形記録式航空機LiDARによる林相区分への応用可能性の検討
*萩原 晟也山本 一清吉田 夏樹都竹 正志
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抄録

[目的]前報では、2008年に観測された波形記録式航空機LiDARのデータを用い、距離補正した反射強度を指標に利用することで、比較的高精度で樹種分類が可能であることを示した。今回は、樹種分類に利用する指標および精度についても、より詳細に検討するとともに、オブジェクトベース分類手法の適用可能性についても検討することを目的とする。[方法]名古屋大学大学院生命農学研究科附属フィールド科学教育研究センター稲武フィールドを対象地とした。LiDARデータは2014年7月に観測され、パルス密度は約25点/m2 である。対象地を20m 間隔の格子に分割し、植生図と航空写真をもとに樹種を判定した。前報で示した指標に加え、新たな指標を加えて植生分類を行い、その分類精度により指標の有効性を検討した。また、LiDARデータをラスタ化し、eCognition5.0(Definiens社製)でスケールパラメータを変えてSegmentationを行い、林相区分及び植生分類への応用手法について検討した。[結果]広葉樹、スギ、ヒノキ、カラマツ間の分類精度は、今回新たに加えた指標によりやや上昇した。当日は、オブジェクトベース分類手法を用いた場合の結果との比較も行う予定である。

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