日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: C23
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経営部門
小型のデジタルステレオカメラによる胸高直径の測定精度
*細田 和男高橋 正義西園 朋広齋藤 英樹
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抄録

 森林調査の省力化を目的として、市販の小型デジタルステレオカメラの利用可能性を検討している。その手はじめとして、本発表では胸高直径の測定精度について報告する。使用したカメラは富士フイルムの「FinePix REAL 3D W3M(3D計測専用モデル)」で、本体重量は250g、基線長は75mmである。ステレオ写真からの三次元点群の生成や画面上での計測を行うために、同カメラ専用のPCソフトである(株)アルモニコス(浜松市)の「撮測3D Ver.2013.3」を使用した。感度や画質などの設定は、カメラ本体およびソフトの説明書にある必須および推奨条件にしたがった。また、ソフトで点群を生成する際の各種パラメータは、すべてデフォルトのままで実行した。2014年12月に、胸高直径の範囲が11~51cm、69年生のスギ人工林においてテスト撮影を行った。デフォルトの点群生成範囲であるカメラから10mまでの範囲に、3~5本の立木が写り込むことを目安として構図を決定した。撮影地は固定試験地であり、各立木の胸高が白色ペンキでマーキングされている。マーキング位置における幹の幅をPC画面上でクリックして計測し、実測の胸高直径を真値として精度を評価した。

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