日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P2B129
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地方公設試験場でのニホンジカ対策に関する研究戦略の検討ーSWOT分析による山梨県森林総合研究所における試行ー
*長池 卓男飯島 勇人大津 千晶大地 純平
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抄録

ニホンジカの個体数増加に伴い、農林業被害のみならず自然環境への影響も顕在化しており、研究機関による対応が行政的・社会的にも強く求められている。対応すべき内容としては、ニホンジカ個体数や被害地の把握とモニタリング、捕獲体制の検討や構築など、非常に幅広い。しかし、特に地方公設研究機関では人的・資金的資源は限られているため、効率的かつ戦略的に対応していくことが求められる。そこで、山梨県のニホンジカや山梨県森林総合研究所を巡る状況を踏まえて、山梨県森林総合研究所におけるニホンジカ対策に関する研究戦略を試行的に検討した。本研究では、主にそのプロセスについて発表する。検討にあたっては、意思決定手法の一つとして用いられているSWOT分析(目標を達成するために意思決定を必要としているプロジェクト等において、外部環境を機会[Opportunities]と脅威[Threats]、内部環境を強み[Strengths]と弱み[Weaknesses]の4つのカテゴリーに分けて要因分析し、資源の最適活用を図る方法の一つ)を用いて検討した。

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© 2015 日本森林学会
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