日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T23-06
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観光とレクリエーション
観光プログラムの流通・販売に関する一考察
*菅野 正洋
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キーワード: 観光プログラム, 流通, 販売
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抄録

我が国では、自然体験やエコツアー、産業体験、野外活動など、地域固有の資源を活かしたさまざまな地域発の観光プログラムが各地で企画・販売されている。その取り組みに当たっては、観光客や旅行会社に対するワンストップ窓口として、あるいは地域内の連携促進の核として各地の観光協会などの観光推進組織が中心的な役割を担うことについての期待が高い。その一方で、地域関係者からは、「作っても売れない」という声も聞かれるのが現状である。上記のような背景を受け、本研究では全国の観光推進組織を対象として、観光プログラムの流通・販売に関する実態調査を行った。その結果、直接販売においては「不十分な情報発信」、また間接販売においては「旅行会社の理解(あるいは旅行会社への情報発信)不足」「旅行会社の要求条件とのミスマッチ」といった課題があることが把握された。また、観光プログラムの販売を単体の事業として見た場合、必ずしも大きな利益が見込めるものではないが、多くの組織が地域活性化という公益的な目的を重視して取り組んでいる現状が明らかになった。

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© 2015 日本森林学会
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