日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: T25-02
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森林環境のモニタリングと持続可能な森林経営
パラグアイ・チャコ地域における衛星画像を用いた森林バイオマス区分
*高橋 正義平田 泰雅Luis Alberto Vega Isuhuaylas佐藤 保齊藤 昌宏Larissa Karina Rejalaga Noguera
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抄録

 発展途上国などで生じている、森林減少・劣化を抑制することで排出削減と森林保全を図ること(REDD プラス)は温暖化対策の主要な課題の一つであるが、森林の吸収量算定に関する測定や報告などには先進国の技術的支援が求められている。我々はパラグアイにおいて、吸排出量の評価や参照レベルの設定に必要な森林タイプ図の作成をリモートセンシングと地上調査を組み合わせた方法で行うための支援を行っており、地上調査に基づいた森林バイオマスの現存量の分析や、東部大西洋森林地域における衛星画像のための森林バイオマス区分などについて報告している。本報告では乾燥林が広がる西部の乾燥チャコ地域および東部太平洋森林と乾燥チャコ地域に挟まれ、湿潤林から乾燥林への移行帯と考えられる湿潤チャコ地域について、衛星画像上で森林バイオマス量を推定する手法を検討した。2010年のAVNIR-2画像上の各特性値と約100点の地上調査データとの関係を回帰木法で分析し、適切な森林バイオマス量の区分を検討した。本研究は林野庁「REDD推進体制緊急整備事業」で実施した。

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© 2015 日本森林学会
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