日本森林学会大会発表データベース
第127回日本森林学会大会
セッションID: T7-4
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学術講演集原稿
森林フィールドワークを原体験とした小学校授業におけるインターネットと映像コンテンツの活用
*中村 和彦斎藤 馨藤原 章雄奥山 賢一中村 忠廣伊東 恵子八代 一浩
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抄録
 学校教育の中で森林体験学習を行う場合、立地条件による制約から、その学習期間が長くても数日程度の1回のみとなることが多い。この体験学習は事後に振り返りを行うことが肝要であるが、体験学習の記憶は日常の学校生活の中で急速に薄れると考えられる。その結果、振り返りの時点で児童・生徒の中に体験学習の記憶が十分に保持されていないことが懸念される。そこで本研究では、森林体験学習を行った児童を対象として、事後の振り返り時に体験学習地の映像コンテンツを提示し、その効果を検討した。2015年10月15日に東京大学富士癒しの森研究所をフィールドとして1時間程度の体験学習を行った山梨県内の小学校第5学年の児童らに対し、小学校の音楽室で行われた同年11月24日の事後学習において、10月15日の体験学習の様子がわかる映像と、それに続き夜から朝にかけての同地の映像を提示した。また、この日以降には教室にインターネットリアルタイム配信されている同地の映像を閲覧可能な端末を設置した。その後、12月から1月にかけて行われた調べ学習においては、10月15日の体験学習を映像コンテンツで振り返ることで学習を深めていく様子が観察された。
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© 2016 日本森林学会
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