日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: A34
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学術講演集原稿
燃料用木質チップの供給及び利用の実態と課題 ~岩手県を事例に~
*遠藤 元治伊藤 幸男佐竹 望高野 涼
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抄録

岩手県には平成28年度末で全国で最も多い50台強の民生用チップボイラーが導入されている。ボイラー運用側(事業者/運用者/ボイラー規模/メーカー/用途/利用補助金)と燃料チップ供給生産側(製紙用チップ製造業者/製材業者/木材加工業者/森林組合等)の組み合わせは多岐にわたっている。本報告ではそれらの関係性とボイラー運用および燃料チップ供給の課題を整理した。運用側では・サイロでのハンドリング性、・最適負荷運転の確立、・チップ品質急変時制御システムの不備等が、チップ供給生産側では・品質安定性の確保、・価格の分散(不透明性)、・季節間需要変動対応、・小ロットの生産と搬送等々が課題であることが明らかとなった。その課題に対する対応を総括した。チップボイラーは当初、自治体による公共施設への導入が主であったが、近年は、特養老人ホーム(住田町)、総合病院(西和賀町)、地域熱供給(紫波町と久慈市)など新しい使われ方が出現している。この実現の経緯を解析し、チップボイラーの新しい使われ方が成立する要諦や課題を明らかにした。

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