日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: C1
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学術講演集原稿
Reineke式再考
*井上 昭夫島 弘幸
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抄録

 十分に混み合った林分における断面積平均直径(胸高直径の幾何平均)は,樹種や立地条件の違いとは無関係に,林分密度の-1.6乗に比例して変化する(Reineke式)。それでは,なぜ,Reineke式のべき指数は-1.6になるのだろうか? 樹幹内部での心材化のため,辺材面積は胸高直径の2乗ではなく1.6乗に比例して増加する。このアロメトリ関係は,樹種の違いとは無関係に,単木スケールでも林分スケールでも成立する。また,胸高直径の幾何平均と算術平均との関係はアイソメトリである。これらの関係から,十分に混み合った林分では,単位土地面積あたり辺材面積合計について保存則の成り立つことが示唆される。以上より,Reineke式のべき指数は,(1) 直径の1.6乗に比例した辺材面積の増加,ならびに (2) 辺材面積の保存則による制約という2つの要因によって-1.6になっているものと考える。

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