主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第128回日本森林学会大会
回次: 128
開催地: 鹿児島県鹿児島市(主に鹿児島大学郡元キャンパス)
開催日: 2017/03/26 - 2017/03/29
長野県松本市では松枯れ被害が拡大しており、薬剤散布や伐倒燻蒸処理等を行うための被害状態の把握が求められている。しかし、被害面積が広く、分散しており、全ての現地調査を行うのは膨大な費用がかかるため不可能である。そこで、2015年度にSkySat-2データから松本市東北部の松枯れ被害の把握を行った。健全なアカマツと被害を受けたアカマツに分類することが可能であったが、被害の詳細を細かく分類することは不可能であった。 本研究では、2016年夏と秋の二時期のWorldviewデータと航空レーザデータを用いることによって、松枯れ被害進展箇所で、より詳細な松本市の松枯れ被害把握を試みた。2016年夏の被害木の樹冠抽出結果では、被害を受けたアカマツを、黄色葉を持つ感染木、茶色葉を持つ枯死木、葉が落ちて枯損した枯損木に分類することが可能であった。現在、2016年秋の被害木の樹冠抽出、および2016年夏と秋の二時期の経時変化から被害の進展を解析している。