日本森林学会大会発表データベース
第128回日本森林学会大会
セッションID: T6-18
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学術講演集原稿
野生動物保全と外来種管理に対する人々の認識:アマミノクロウサギとネコに着目して
*豆野 皓太久保 雄広庄子 康
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抄録

本研究の目的は、生物多様性の保護に資するため、一般市民のネコの屋内飼育に対する認識を把握することである。ネコは生物多様性に深刻な影響を与えている。例えば奄美大島では、固有種であるアマミノクロウサギがネコによって捕食されている。有力な解決策はネコの屋内飼育であるが、その是非については人により大きく認識が異なっている。ネコの屋内飼育の導入は合意可能なのか、またその推進方法を検討するためにも、ネコの屋外飼育に対する認識が必要とされている。本研究ではフォーカスグループ調査を実施し、定性的手法(発言録の分析)と定量的手法(アンケート調査)を組み合わせて分析を行った。フォーカスグループ調査は、調査会社のモニターとなっている首都圏の一般市民35名に対して2016年12月に実施した。分析の結果、ネコの飼い主と飼い主以外では、ネコの屋外飼育に対する認識が異なっていた。前者はネコの暮らしやすさという視点から屋内飼育に賛同する傾向があった。この結果は、屋内飼育の導入には「アマミノクロウサギのため」という視点だけではなく、「ネコのため」という視点が求められることを示唆している。

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