主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第129回日本森林学会大会
回次: 129
開催地: 高知県高知市(主に高知大学朝倉キャンパス; 3/26は高知県立県民文化ホール)
開催日: 2018/03/26 - 2018/03/29
人間活動により森林に付加される窒素量が増加し、その影響が懸念されている。また一方で持続的な木質バイオマスの利用のため、林地への施肥が検討されている。特定の元素の付加が樹木の養分状態に与える影響を明らかにするため、1978年から現在まで、窒素、リン、カリウムの連年施肥を受けている北海道支所羊ケ丘実験林にあるウダイカンバ林において1978年から1995年の10-12月に採取された18年分のウダイカンバ落葉について、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、アルミニウム濃度を測定した。葉のリン濃度は施肥によって上昇する傾向だった。葉のカリウム、カルシウム濃度に、明瞭な処理間差はみられなかった。葉のマグネシウム濃度は施肥によって低下した。葉のマンガン濃度は、施肥翌年から施肥区で無施肥区より高まったが、葉のアルミニウム濃度には明瞭な処理間差はみられなかった。付加されたリンとカリウムのうち、リンについては施肥によって葉中濃度が高まったが、カリウムは施肥による葉中濃度への影響は小さく、元素によって影響の現れ方が異なることが明らかとなった。