日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P1-107
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学術講演集原稿
熱帯湿地性樹種Syzygium kunstleriの根における一次・二次通氣組織の分布
*ソ ホンドク益守 眞也丹下 健
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抄録

熱帯の湿地性樹種であるSyzygium kunstleriは,通気組織の発達した根を形成することが分かっている。本研究では,水耕液中に伸長したS. kunstleriの根の横断切片を0.5 cm間隔で作成し,1本の根の中での一次通気組織と二次通気組織の軸方向の分布を光学顕微鏡と蛍光顕微鏡を使って調べた。根端近くの根の表面は白く,根端から離れるにしたがい淡褐色,暗褐色と変化するが,白い部分と淡褐色の部分で皮層内に一次通気組織が形成され,淡褐色の部分から暗褐色の部分で周皮内に二次通気組織が形成されていた。表面の白い根端付近では離生の一次通気組織だけが見られ,破生の一次通気組織は淡褐色の部分から分布していた。淡褐色の部分で,破生通気組織の内側に二次通気組織が形成され始めている様子が観察された。

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