日本森林学会大会発表データベース
第129回日本森林学会大会
セッションID: P2-155
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学術講演集原稿
多雪地に植栽したコンテナ苗の雪圧による倒伏程度と回復能力の品種間の違い
*玉城 聡宮本 尚子那須 仁弥千葉 信隆落合 幸仁
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抄録

多雪地に植栽するコンテナ苗に適した品種特性を明らかにするため、雪害に対する抵抗性や成長特性の異なる品種をコンテナで育苗し、多雪地に植栽して適応性を比較した。供試材料として、コンテナで1成長期間育苗した1年生苗および2成長期間育苗した2年生苗を用い、それらを同時に植栽した。根元曲がりの形成に関係することが知られている苗木の傾き角度(水平方向からの角度)を植栽した翌年から3成長期間にわたって定期的(4月、6月および11月)に測定した。また、苗長と地際径を成長休止期に測定した。 苗木の傾き角度は4月の消雪直後の傾いた状態から成長期間中に増加し、立ち上がっていく傾向が認められた。いずれの時期においても雪害抵抗性品種>一般スギ、成長優良精英樹>雪害感受性品種の順で角度が大きい(直立に近い)値であった。伸長成長と肥大成長については、成長優良精英樹>一般スギ、雪害抵抗性品種>雪害感受性品種の順で優れていた。傾き角度、成長特性ともに品種間に統計的に有意な違いが認められた。以上の結果から、コンテナで育苗した苗木についても、品種のもつ雪害抵抗性や成長特性が発揮されることが示唆された。

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