主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第130回日本森林学会大会
回次: 130
開催地: 新潟県新潟市 新潟コンベンションセンター「朱鷺メッセ」
開催日: 2019/03/20 - 2019/03/23
世界的に高等教育研究機関の競争が激化する中で、人口減少が進む日本が科学分野でこれまで築いてきた位置を今後も維持、向上していくためには、高等教育の充実化、国際化に加えて、研究者による国際誌への論文投稿が非常に重要である。現に技術革新が進む森林遺伝学、分子生態学分野では海外のグループによる高度な研究報告が増えている。一方、日本では例えば大学教員は大学業務が非常に多く、研究する時間はほとんどないが、24時間働くのではなくライフ・ワーク・バランスも考慮する必要がある。その中で、論文を投稿するモチベーションをどのように維持していくのか、海外で論文を多く書いている人はどういうモチベーションで論文を書いているのかについて、演者の欧州での研究生活、複数の国際研究プロジェクト、育児休業での経験も踏まえて議論する。さらに投稿論文の一方で、これら得られたアカデミアのデータをどのように現実社会、第一次産業とリンクさせるか、その人材育成をどのように行うのかも我々の課題であり(Shafer et al. 2015, Galla et al. 2016, 津田ら2017、津田2018)、これについても議論したい。