日本森林学会大会発表データベース
第131回日本森林学会大会
セッションID: P1-041
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学術講演集原稿
福島県只見町沼ノ平地域における時系列空中写真を用いた地形変動の把握
*篠原 朋恵村上 拓彦
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キーワード: 空中写真, SfM, 地滑り
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抄録

 福島県只見町沼ノ平地域は福島県の西端に位置し、新潟県魚沼市にまたがる浅草岳の北東斜面の地域を指す。この沼ノ平地域には緑色凝灰岩が広く分布し、地すべりを起こしやすい地質とされている。本研究の目的は、SfMソフトウェアを用いて時系列空中写真の解析を行い、沼ノ平地域の地表変動の把握を行うことである。国土地理院によって1947年から2005年に撮影された空中写真73枚、林野庁によって2014年に撮影された空中写真34枚の、8時点合計107枚の空中写真を準備した。地理院地図を参考にして2014年の空中写真にGCP(Ground Control Point)を設置し、他時点の基準となる画像を作成した。その画像の経年変化が少ないと思われる箇所において特徴点を選定し、2005年以前の画像における特徴点に緯度、経度、標高を与えることで画像に位置情報を付与した。また、二時期合成画像を作成して湖沼の形や植生の有無などの経年変化を抽出し、地形変動の有無と照合した。

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