日本森林学会大会発表データベース
第131回日本森林学会大会
セッションID: P1-255
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学術講演集原稿
車両系林業機械の走行距離がカラマツ搬出コストに与える影響
*猪俣 雄太山田 健佐々木 尚三宗岡 寛子古家 直行山口 浩和
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抄録

土場は造材丸太を木材トラックに積み替える場所であるため、木材トラックが走行できる道路上に配置される。木材トラックが走行できる道路と伐区が接してない場合、木材トラックが走行できる道路と伐区とをつなぐ伐区外の森林作業道を、フォワーダ等の車両系林業機械が走行して運材するため、その道路の長距離化は運材作業の生産性を低下させる。しかし、伐区外の森林作業道の走行が伐出システムの生産性に与える影響は明確になっていない。そこで、本研究では北海道を対象に、伐区外森林作業道長を計測し、計測結果に基づいて、立木サイズを変数としたカラマツ伐出システム(チェーンソ伐倒・グラップル木寄・ハーベスタ造材・フォワーダ集材)の生産性を算出した。その結果、フォワーダがボトルネックとなる伐区外の森林作業道長は、立木サイズによって異なった。伐区外の森林作業道を300m走行する場合、立木が約0.3m3/本でボトルネックとなる工程が変わり、立木が小さいとグラップル木寄がボトルネックとなり、立木が大きいとフォワーダ集材がボトルネックとなった。

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