主催: 一般社団法人日本森林学会
会議名: 第132回日本森林学会大会
回次: 132
開催地: 東京農工大学によるオンライン開催
開催日: 2021/03/19 - 2021/03/23
木質バイオマスのエネルギー利用が進む中、作業場所の制約を受けにくい移動式チッパの需要が高まっている。移動式チッパは破砕・切削の方式や移動の方法、生産容量、効率等が様々であるため、チッパを必要とする場合に、客観的かつ定量的な評価が欠かせない。そこで、本研究では移動式チッパに対して、性能に基づく評価を行った。このような研究の成果が蓄積されることで、用途に適したチッパが採用されるとともに、チップ生産の採算性やチップの品質の向上が図られる。
今回の研究で試験の対象としたチッパは、ドイツのHeizomat製、Heizohack HM6-300VMならびにHM8-400VMの2機種である。それぞれ、刃物は切削タイプのドラム方式、ディーゼルエンジン駆動である。
性能評価に用いた材の樹種はスギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツで、材長は概ね2mと4mの2種類である。評価項目は時間当たりの生産量、燃費ならびにチップの品質とした。チップの品質に関しては、水分、かさ密度、粒度分布を試験した。