日本森林学会大会発表データベース
第133回日本森林学会大会
セッションID: P-384
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学術講演集原稿
土地被覆変遷の定量化によるケラマジカ個体数の原単位算出の試み
*伊藤 駿, 下嶋 聖, 鈴木 伸一, 土屋 薫, 山崎 晃司, 関岡 東生
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抄録

 ケラマジカは、17世紀ごろ薩摩より移入したとされている。移入後約400年間島嶼環境に隔離されたケラマジカは、本土のニホンジカと比較し、生態的および形態的に特異な個体群となった。島嶼環境という特殊な環境圧が個体数および個体群にかかる一方、狭隘な島内において地元住民との衝突、農作物被害などの問題が生じつつある。本研究では、ケラマジカが生息する慶良間諸島4島を対象に、6時期の空中写真を用いて土地被覆変遷の定量化とケラマジカ個体数の原単位算出を試みた。解析結果より4島合計の陸地面積に占める森林面積は、1962年で15%、1977年で31%、1984年で47%、1996年で51%、2001年で59%であった。既存調査より4島全体でのケラマジカ個体数は、1970年代で約60頭、1995年で約230頭、2005年で約120頭とされている。このことから、1970年代におけるケラマジカ1頭あたりの森林面積(原単位)は約3.5ha、1990年代で約1.7ha、2000年代では約3.9haであった。1995年前後のケラマジカは、森林面積に対し高密度で生育していたことが推定された。本研究は、JSPS科研費基盤C(18K11770)の助成を受けた。

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