1999 年 11 巻 4 号 p. 650-657
本論文では, 適応ファジィモデリングを提案し, 本手法の鉄鋼プロセスにおける連続溶融亜鉛メッキライン(CGL)の付着量制御への適用について述べる.CGLでは, 大きなむだ時間が存在するため, メッキ鋼板の亜鉛付着量を精度良く制御するためには, フィードフォワード制御が必要である.このフィードフォワード制御を精度良く行うためには, 制御モデルが非線形特性を十分記述できることと, 長期に亙っての制御精度を保証・維持するための適応機能, の2つが不可欠である.本論文では, これらの2つを満たしたファジィモデリングの適用について紹介する.また, 適用例を用いて我々の手法が有効であることを示す.