抄録
自動変速機を装備した車両を運転するとき、運転車の意図しないところで変速がおこり不便を感じる場面がある。そこで、箱根ターンパイクのような高速屈曲登降坂路に着目し、視覚情報などの複雑なシステムによらず、運転者のアクセル操作を検出し、それをファジィ推論することによって上記走行道路を検出する手法を提案した。ファジィ推論のための推論知識やメンバーシップ関数の形状は、多数のパネルによる走行実験からの統計的処理によって導出した。一般的に走行環境の検出は検出ロジックが複雑になる傾向があったが、ファジィ推論を用いることによって、比較的容易に検出ができた。